昨晩の妹へのプレゼントは比較的喜ばれたようだ。
しかしとりあえず、今はそっちのレビューしてる場合ではない。
響鬼ですよ響鬼。
「完全新生」がコンセプトのこの作品、
第一話から多くの大きいお友達の想像の遥か斜め上を行ったようである。
目下子どもたちが喜んで見たかどうかが関心事なのだが、
とにかく以下が第一話の全貌である。
いきなりOPが歌じゃない。太鼓基調のBGM。
スーパーも縦書きで、どうやら今回は思いっきり和風で攻めるようである。
そしてキャストのラインナップ。
やはりスメラギはオトナの男、カッコいいなと思った以上に
女性キャストのレベルが高過ぎる。
これまでの出演女性陣が
「常に半笑い(「クウガ」でオダギリの妹役)」とか
「ヒロシさん(前作「ブレイド」のヒロイン「広瀬さん」)」とか
ろくな言われ方されていなかった訳であるが、今回はまたえらく
可愛いキャスト揃いである。グッジョブである。
この物語は主人公である青年ヒビキの闘いと、彼に出会った少年明日夢の成長譚。
要するに
ジョジョ第4部の承太郎と康一君だと思えば分かりやすい。
物語は、
康一君明日夢君の登校シーンから始まる。
音楽と効果音に乗せ、柴又界隈を自転車で駆け抜けるシーンは
ちょっと
座頭市のラストシーンを思わせる。
ヒロインと合流し朝の挨拶を…
「おはよ~♪」
「オッハヨ~♪」
「今日は何個~♪」
「(おにぎりの事かと気付き)10個~♪」
「そっか~♪」
…はい?
唐突に入るミュージカル。やたらいっぱい湧いてくるエキストラ中学生。
すいません完全新生はいいんですけどちょっとこれ飛ばし過ぎです。
ブラスバンドの強い高校か進学校か、進路に悩む多感な中3生。
そんな明日夢君は親戚の法事で屋久島へ行くことに。
船上でイルカに見とれ、しばしそんな悩みからも解放である。
そんな彼を遠巻きに見るグラサンの青年。
カッコいい登場シーンか…と思えば、次の瞬間
「い~る~か~が~い~る~ぞ~♪
た~く~さ~ん~い~る~ぞ~♪(カエルの歌を想定しれ)」
また歌かい。
公式設定によると
「替え歌が趣味」とあるのでその一環か。
こいつじゃないんだから。
明日夢君がイルカに見とれてると
すぐ隣で幼児もイルカにすっかり夢中に。
もう
「志村うしろうしろ」ぐらいのお約束っぷりで幼児海へ落下。
蚊ほども助けに動こうとかしない明日夢君を掠め、
ありえない身体能力で助けたのが先刻の
替え歌兄さん。
動揺する明日夢君に向かって一言
「鍛えてますから(決めポーズと思しき仕草)」。
こーいう「飄々としたヒーロー像」、個人的にはなかなかツボかもしれない。
さて、
兄さんが
耳かき収集を趣味とする東京の同僚(♀)と電話している間に
明日夢君は法事にすっかり退屈。
親戚のお姉さん(美人)とドライブに出ることに。
ばーっと見る限り相当素敵な大自然である。屋久島ロケは伊達じゃないようだ。
そういえば僕のサークル卒業旅行の行き先も屋久島に決定した。
変身セットも出るようだし、これはもう現地でライダーごっこで遊ぶしかあるまい。
シシ神様でも出てきそうな森に入り込んだふたりは
偶然さっきのお兄さんに遭遇、何か知らん間に打ち解ける。
明:「ヒビキさんって、上の名前なんですか?下の名前なんで」
ヒ:「
ヒビキです」
もう
コミュニケーションもバッチリなふたりに
半ば放置気味なお姉さん(美人)、
いつの間にか怪人にさらわれる。
第1号怪人はどうやら二人組の様子。
ナルなイケメン風とグラマー美女。
また美女である。
朝から本当にグラッチェである。
ディスクが変形するギターみたいな鳴き声のお供ロボットのお陰で彼らを発見したヒビキさん、
「鬼さんこちら」と挑発し蜘蛛タイプのグロい怪人に変身した二人組を前に
本当に音叉を額に当てて変身。
掛け声とポーズは今回ないらしいのだが、エフェクトは来週しっかり見せてくれるようだ。
すっかり腰が抜けたヘタレの明日夢君を放置しいざアクションへ。
屋久島での殺陣はなかなかに見ごたえがあった。
樹木に登ったり3次元っぽいアクションはスパイダーマンっぽく、
「これ木とか折ったりして自然保護団体に怒られないか?
世界遺産近くでこんな」と
思った以外は大いに楽しめた。
そして一匹を追い詰めた仮面ライダー、
やっとこ追いついた明日夢君を背に、口がシュカッと開いて牙むき出しの
ハイパーモードへ。
怪人が攻撃態勢に移ろうとしたその瞬間。
炸裂、必殺の
口から火炎放射!!
ヨガフレーイム
ボワーン
…うわっ。
今回のライダー最初の必殺技は「不意打ちヨガフレイム
(ナッパの怪光線も可)」。
正に
「完全新生」。
まぁ、全体として「新しい事を」という意気込みと
「子どもの憧れるヒーローを」って気概はナイスだと思う。
とりあえず来週も見ないことには何とも言いがたいので
引き続きレビューを行っていく所存である。