分権的意思決定について(覚書)

ありがたい事に、大学の後輩が僕のいる会社を志望してくれているらしく
色々メールで相談に乗ったりしている。中国から留学してきている彼は僕より
遥かに頭が良く、恐ろしく精度の高い財務諸表分析をメールしてきては
僕をドン引きさせてくれている。

今日のメールでも数点のヒントから得た正確な分析が書かれてたんであるが
そこで出てきたのが「御社って分権的意思決定によるローカル最適です?」っていう質問。
採用方式と仕掛品の量辺りから割り出してきたとの事。あまりに頭の出来が違いすぎる。
悔しいので僕もちょっと頭を絞ってみた。


「分権的意思決定」は、つまり地方分権とかいった、ある広大な領域をローカルな範囲に
区切り、その中である程度中央と独立した判断や実行を行っていくこと。

これのいい所は、「全体の意思」では優先順位などで切り捨てられかねない
細かい問題も扱うことができること。国がカバーしきれないある種の公共財提供が
NPOに委ねられる所なんか典型的な例かな。ただし、「あるプロセスや影響が
分権化されたローカルの中である程度完結する」って条件が、上手くいくために必要。
例えば、周りの自治区の環境にも影響与えるような条例を一箇所の自治区で
決めちゃってはいけない。

しかし逆に、例えば製品の受注→生産→物流→販売というプロセスのような、
一貫したプロセスで考えるべきでありローカル最適してちゃまずいような所で
ローカル最適を志向しちゃうとよろしくない。情報流出でカイーコとか怖いから程々に書くが、
部門間、工程間、連結会社間…といった壁の内側では最適な行動でも、
全体として見た場合どうかってのは常に意識しとかんといかんと思う。

そういや分権で思い出したけど、自動車の会社って今どっちかっていうと
本社機能の集約化を目指してる方向性らしい。
毎日新聞は「脱・東京」って分散眼つきで言ってるけど、会社から見たら集権の流れなんで
分権が必ずしもいいとは限らないことを、経営する人もきっと意識してるんだろう。


山口浩氏の「グローバル企業は分権から集権へ、という話」
結構参考にしつつ書きました。謝辞。
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by tempari_blg | 2006-06-26 23:25 | 真面目な思考


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