仮面ライダー、一足先にワールドカップ気取り

昨今の仮面ライダーにおいて、ほぼ伝統となってきたのが「ライダーバトル」である。


孤独に悪と戦うイメージが強かった昭和のライダーと異なり、平成のライダーは
基本的にひと作品において「複数ライダー制」が採用されている。
イケメンをいっぱい登場させなきゃとかとにかくヒーローの頭数増やして
おもちゃ売上アップ
とかいう大人の事情も絡みつつ、「クウガ」から「響鬼」までの
通算6作品で、既にライダーは悠に43体を数える(劇場版限定ライダー含む)。

関係者が増えれば増えるほど場がもめるのはライダーでも同じらしく、
複数ライダー制においては基本的にライダー同士は反目しあうことが多い。
「恵里を救うためにお前を倒す」「俺とお前は戦う運命に・・・」といったシリアスなものから
「イライラするから殺させろ」とか「お前のせいで俺の体はボロボロだ!」みたいな
正直ヒーローとは呼びたくないような厄介なライダーも混在する。

その究極な例が「仮面ライダー龍騎」。それぞれの願いをかなえるため
13人のライダーが最後の一人になるまで殺し合いを続けるという、
設定だけ見たら深夜ドラマでも躊躇するような欝な設定と世界観を持ち、
劇場版では最終的にヒロインが手首を切って自殺という衝撃的な展開で
全国のチビッ子をガン泣きさせた、ある意味革命的なシリーズである。



さて。
現在放送中の最新作「仮面ライダーカブト」でも複数ライダーは健在。

仮面ライダーカブト
カブトムシがモチーフで、必殺技は伝統芸「ライダーキック」。
変身するのは自称「天の道を行き、総てを司る男」こと天道総司。
「この俺こそが世界で最高の人間」を自認して憚らない唯我独尊系キャラだが
実際あらゆる武道に精通している上に趣味の料理は超一流。毎週のように
妹に手料理を振る舞う筋金入りのシスコンでもある。

仮面ライダーザビー
スズメバチがモチーフで、腕の仕込み針を突き刺す「ライダースティング」を使う。
変身者が毎週のようにコロコロ変わるのが特徴。初代はヘタレた挙句に
意志を持つ変身アイテムにあっさり見捨てられここ2ヶ月ほど姿を見せていない
2代目は1週間でクビ、3代目に至っては先々週の放映において幼女誘拐を敢行した

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幼女を襲う際に付着したソフトクリームを指で舐め取るライダー


仮面ライダードレイク
トンボがモチーフで、唯一飛び道具を扱うライダー。
変身するのは女を見ると口説く性癖を持つメイクアップアーティスト(幼女連れ)





こんな放送コードギリギリで戦うライダー達に、先日新たなライダーが参戦した。

生粋の怪人面昆虫であるサソリをモチーフにした「仮面ライダーサソード」に
変身するのは、自称「神に代わって剣を振るう男」こと神代剣。先祖がイギリス貴族だったという
落ちぶれても元上流家庭に育ち、常にアルフレッドとか黒川みたいな執事を侍し
落ちた銀食器を「そんなものはもう捨てろ」とのたまう素敵な青少年である。

そんな彼も近所付き合いだけは重視しているらしく町内草サッカー大会に出場。
そこで相手チームの助っ人に雇われた天道と偶然遭遇する。

「他の奴は足手まといだ。俺一人で出る」とルール無視の暴言を吐く天道に挑発され、
「こっちも俺一人だ」とタイマンを挑む神代。かくして始まった一対一のサッカーは
自軍ゴールエリアから相手ゴールに直接シュートを打ち込み合うという
テニヌの王子様少林サッカー並みのCOOLな展開に突入。
サッカーで互角だったその後のバスケや卓球でも結局勝負はつかず、
最終的に観戦してた証人の方が疲労に音を上げてドローという結果に落ち着いた。


そんな神代びんぼっちゃまのお仕事は怪人退治。
ライダーでの変身能力で1体当たりいくらのノルマ給を稼ぐという
貴族にあるまじき勤労ぶりであるが、彼はお姉さんを怪人に殺されるという
実は悲しい過去の持ち主。今日も敵討ちと生活を兼ねたハンティングに出かける。

しかし、そこに居合わせたのは同じく怪人と戦うライダーである天道=カブト。
怪人をなぎ払う彼に向かい、「奴らは全部俺が倒す!」と激高した神代は
怪人そっちのけでカブトを全力で攻撃し始める。今年のライダーも
伝統芸「ライダーバトル」は健在のようであった。


来週以降の課題として、こんな内ゲバな展開や教育上の配慮より、
一番問題なのは神代役の元ジュノンボーイ正直そんなかっこよくない事だと思ったり。
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by tempari_blg | 2006-06-06 22:54 | ライダー


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