仮面ライダー響鬼 二十九ノ巻「輝く少年」

今週のレビューに先立ちまして急報。
あの危険人物が帰ってまいりました

来襲来週の響鬼の脚本は我らが井上敏樹先生
昭和の「仮面ライダー」シリーズにて脚本を務めた井上勝先生を父に持ち、
自身もその後を追い脚本家としてペンを取る、正に特撮脚本界のサラブレッドである。

その才能は、担当した特撮の随所でちょっぴりとんがった方向へ爆発

特撮に恋愛要素をモロ取り入れた問題作「鳥人戦隊ジェットマン」では
色ボケた黒(♂)が白(♀)へ「俺に惚れろ!」と絶叫(ちなみに
黒(♂)はその後敢え無く失恋、赤(♂)と白(♀)の結婚式に向かう途中で
その辺のチンピラに腹を刺されて死亡しました)。

「超光戦士シャンゼリオン」では敵の暗黒騎士が東京都知事選に出馬
主人公と選挙戦を繰り広げた挙げ句に見事勝利し東京国初代皇帝に就任するという
史上稀に見る真っ当な日本征服を成し遂げる。


そして平成仮面ライダーシリーズ。
「クウガ」以来全シリーズに関わり、
怪人をおびき出す囮に幼い少女を起用するライダーや
俺の事を好きにならない人間は邪魔なんだよ」と仲間に吐き捨てるライダー、
「お前に生きる価値など無い」と生身の犯罪者をリンチで殺害するライダーなど
独自の視点からライダーを描き非常に大きな賛否両論を巻き起こした。


変な思い入れの余りすっかり力説してしまったが、
果たして来週の響鬼がどう転ぶかハラハラしつつ先ずは今週の響鬼である。



登山中に崖底に落下、あわやと思われた先週の明日夢君だが
案の定別にそんな大した事はなく、ちょっと踏み外した程度で停止。
携帯を落っことすも無事ヒビキさんに救出される。


むしろ、あんな小童より余程危険なのが威吹鬼&轟鬼。
パワー・防御力共に圧倒的な武者童子&鎧姫に、
鬼二人は軽々と吹っ飛ばされ続ける。

「…強いっすね」
「まず、どちらかを協力して倒しましょう」

その作戦通り、威吹鬼が羽交い絞めて動きを止めた姫を
「音撃斬・雷電激震」で辛くも撃破。劣勢を悟った武者童子は
通常時とは姿の違うツチグモの背に乗り離脱を遂げたっていうか
「ツチグモっすか?」「微妙ですね」は物言いとしてどうなのであろうか。


さて、
ヒビキさんは無事に撥用の霊木をゲッツ。
雨の降りそうな天候を受け、早々に下山しにかかる。
そしてツチグモも童子と共に里へ。その傍らに立つ女クグツは
索敵に来たルリオオカミを無残に握り潰す。

案の定振り出した夕立に、明日夢君とヒビキさんは無事テントへ。
同じく車に戻ったトドが鋭鬼さん無事の一報について
「ゆっくり休んで、英気を養ってほしいですね」と洒落て
ザンキさんの失笑を浴びたのはともかくとして
少年は静かに、霊木を削るヒビキさんを見つめる。

「さっきは、すいませんでした…」と昔ながらの意気消沈を見せる明日夢君に、
「晴れの日もあれば、雨の日もあるよ。生きてるって事は無くしてばっかりじゃないぜ」と
優しい眼で励ます。


雨上がりに夕食を作る間にも、ヒビキさんの言葉は続く。

ヒ「そのアザ…自分ばっかり、って感じ?」
明「……」
ヒ「少年は何にも悪いことしてないから、すごく辛いと思うんだ。
でもね、辛くてもそれが現実なんだ。正しく生きてても、傷つけられたり、踏みにじられたり」

ヒビキさんの脳裏には、魔化魍に襲われ唐突に人生の幕を下ろされた
犠牲者や、その家族の事が浮かんでいると推察される。
重ちーのお母さんは彼の帰りを待ち続けるのである。

ヒ「もし今辛いと思ってたら、これからは辛くならないようにすればいい」
明「…鍛える、ってことですか?」
ヒ「…心だけは強く鍛えておかないと、自分に負けちゃうじゃないか」
明「…」
ヒ「自分が信じたことを信じて、生きていってほしいと思うんだ」

「自分を信じる」。
第二話で確かに彼は明日夢君にそう語った。
ツチグモといい最初の話とのリンクが多い今回、これで完全に繋がった。


一夜明けてたちばなには、明日夢君のカーチャンが初の来店。
いい年のおやっさんにまでときめくお盛ん気の若いカーチャン、
息子の成長への願いを語るもその視線は明らかに挙動が不審である
更に来店してきたモッチーは「お義母さん」と呼ぶなど、
ちょっとときめきが過ぎるんじゃないのかこの人達。


その頃、
トド&イブキさんは童子を捕捉、今回2度目となる戦闘を開始する。
二対一の戦況は鬼に有利に進むも、乱入するツチグモに喰い付かれる轟鬼。
その時、影から颯爽と駆け寄り轟鬼を救った鬼。
裁鬼さんに続き単なる噛ませ犬と思われていた鋭鬼、まさかの再登場である。

鋭「大丈夫かよ、トドロキ」
威「いやっ、エイキさんこそ!」
鋭「ん~、オレは一晩寝て英気を養ってな~。大丈夫!」
威&轟「え、えぇっ!?

そういえばこの人設定上ダジャレとか言うことになっていたようである。このネコミミ

さて、戦いは一気に三対一へ。
「音撃打・必殺必中の型」、「音撃射・疾風一閃」、「音撃斬・雷電激震」と
豪華絢爛な3音撃を放つも、どうにか耐えたツチグモは逃亡。
武者童子が立ち塞がるも、3人の連撃に足止めにすらならず撃沈する。


そして、こちらへと近づくツチグモを感じ取るヒビキさんは叫ぶ。
「少年…走れ。走れっ!!」
弾かれたように走り出した明日夢君であったが走ったその先にまんまとツチグモ出現
そこへ変身し飛び出す響鬼は喰い付かれつつも必死で少年を守る。
そして更に紅へと変身、「爆裂真紅の型」にて見事ヨロイモードのツチグモを
撃破したのだった。


たちばなに戻った明日夢君。
早速の思い出話に花を咲かせる彼を見て、「少年、第一歩だな」と呟くヒビキさん。
え?弟子入りか?その辺は来週なのか?でも来週は奴が脚本なのか?
予告とか見る限り奴の匂いが激しく立ち込めるが大丈夫なのか?
困惑しながら話は来週へ、そして劇場版「響鬼」、今週堂々の公開である。
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by tempari_blg | 2005-08-29 21:57 | ライダー


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