仮面ライダー響鬼 八ノ巻「叫ぶ風」

今週のオンエアにて、ようやくヒビキさんらの所属する
「猛士」に関する説明が若干語られた。
これまで説明不足のため脳内補完されていた点についても
今後劇中にて適宜明かされていくのだろう。


さて、
猛士は設定では表向きNPOということになっている。
NPOと言えば結構ここ数年来盛んに登場する新語、
この辺昨今の世相が反映されて面白い訳であるが。


NPOとはNon Profit Organizationの略。
論者によってはNGOと同一視されていたり、その定義は結構曖昧なのであるが
NPOセンターによれば、
・政府の支配に属さない=民間の組織であること
・利益があがっても構成員に分配せず団体の活動目的を達成するための費用に充てること
・組織的な体系が整っていること

という要件が記述されている。要するに「民間非営利組織」。

例えば、
道路や警察、福祉みたいな社会的インフラってのは
それらが公共財的な性質を持つ故に
市場の原理によって供給することが困難な場合が多い。
一般道について通行人にいちいち対価を求めるのはめんどいし
貧乏人は福祉サービスを一切受けられないってのは難だし(実際ある程度そうだけど)
警察のもたらす「秩序」って対価によって受益者をセグメント分けする事ができないし。

なので、基本的にはその「場」に含まれる構成員からあらかじめ
「税金」って形で費用を徴収し、政府なり地方自治体なりが
その辺のインフラ的なものを代表して構築している。
これが公共サービスの基本的なスタイル。

しかし、
政府などの公共アクターが動くってのは大変なのである。
みんなの代表が動くからには、その「みんな」から了承取らなきゃならず
スポーツ奨励みたいな「ライフラインじゃない、プラスアルファ的なもの」や
高齢者介護みたいな「比較的受益者が限定されるもの」については
行政がかかわることに反対する人もままいる訳で。
それに第一彼らはタッパがあり過ぎなもんから動きが鈍重。
煩雑な手続きの嵐でしょっちゅうもたつく。

そんな状況を見かねて
「ならば我々が勝手に始めるわい!」みたいな人が沢山いる。
そんな、痒い所に手を届けたい人たちが組織化したのがNPO。

行政にしてみれば「あいつらが勝手にやってるんじゃーん」って話だが
ある程度行政の怠慢に拠る部分も大きいので、ここんところその「あいつら」を
公的に評価、制度面でバックアップしていこうという動きが盛ん。
結果生まれたのが、98年に制定されたNPO法
彼らに法人格を与え、税制面などで活動しやすいよう取り計らってあげようという訳だ。
NPOについては、大体こんな理解でいいと思う。


然るに、
NPOとしての「猛士」はどんな感じであるか。
活動内容的には定義の範疇なのか、予算面は適正か、
法人格は持っているのか、政府との関係は、など気になる点は多いが、
その辺はまた来週辺り見ていくことにしよう。


では今週の響鬼について。



先週颯爽と妖姫を撃破した威吹鬼。
今回はその続きから。

ラッパから繰り出す機銃掃射で童子を一蹴、
あきらの笛使いによって繰り出すディスクアニマルと共に童子をも追い詰めるも、
湖から出現したイッタンモメンが童子を救出。
不完全体なためかすぐ干からび、あわてて湖に戻るエイの化け物、
健気で可愛らしい奴である。DAと言い今作なかなか非人間に萌えるケースが多い


一方、
愛するヒビキさんを追って単身山の中に入る明日夢君。
愛ゆえとはいえ、駅前無料配布っぽいちゃちいイラスト製の地図
見方のよく分からないコンパスのみで、セーター一枚で
真冬の山に繰り出す明日夢君。明らかに遭難する気満々である
携帯ももっちーこと餅田からの着信のせいでバッテリー切れ。
まぁそもそも山の中のボーダフォンにアンテナ立ってる筈がないので
ケータイは一回着信した事だけでも奇跡であろう。

そうこうしてるうちに夜。
ヒビキさんは山のおばあちゃんと最後の晩餐である。
二人の会話が伏線の嵐。

婆「(化け物退治が)ここんとこ忙しくなっとるっちゅう」
ヒ「そうそう、最近やたら出るようになっちゃってさ。
しかも、何となく強くなってきてる気がする」
→今後予想される激戦な展開を暗示。「今まで」と違う因子が動いている?

ヒ「叩き方を色々試してみてる」
→新必殺技か?叩き方によって威力や効果が違うとかか。

婆「町の方にも出てきたりすんのけ?」
→都会でも魔化魍が?というかそろそろロケ代節約にしにゃって話ですね。

「やれるとこまで頑張らなきゃね」というヒビキさん。
今後の苦戦を暗示しているのか。そして無精ヒゲは役作り故なのか


さて、
夜といえば寒い格好で山道をフラフラする山を舐めた馬鹿こと明日夢君。
「ヒビキさん…」などとうわ言を漏らす死にそうな少年、
何だか眠くなった彼を天使が迎えに来る感動シーンまであと一歩である。
このままだと本当に明日無君になりそうである。

歩き回った明日夢君、偶然にもテントを発見。
テントから出てくる人を見れば電車で居合わせた女の子。
そしてやってきたイブキさん。明日夢君も安堵である。


そんな明日夢君を心配するのはもちろんお母さん、
いつになく心配そうにたちばなへ電話をするも、通話先が香須実さんと知るや
いつものテンションで明日夢君の消息を訊ねる。
母「あ~、奥多摩でお会いしたヒビキさんのすごい美人のカノジョ!」
に大喜びな香須実さん、やはりヒビキさんについてはまんざらでもない様子。
お茶飲み中の明日夢君のコップを小突く陽気なイブキさんの所にいる旨を聞いて
「男の子ならその位してもらわないと!わんぱくでもいい、たくましく育ってほしいって言うでしょ?」
などと元気に応対するも、電話を切りお祝いの料理を前にため息。
明日夢君よ、今のうちに親孝行しとかないと。('A`)カーチャン..........


そんな親の心子知らずな明日夢君、
ベースキャンプにて晩飯をご馳走になるも
あきらからは死ぬ程冷たい視線を浴びる。
「かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね」である。
鍛えてる、って感じですねと評する明日夢君、何か違うような感じ方であるが
ともあれあきらが同い年であることに驚きを隠しきれない。

お腹いっぱいの明日夢君は、焚き火を前にして
魔化魍と鬼についてレクチャーを受ける。
せっかくもうすぐザンキさんの説明だったのに
明日夢君が途中で寝ちゃったため最後までは聞けなかったが、
基本的に威吹鬼など吹奏系は対空、響鬼など打楽器系は対地のよう。

更に、
楽器は気鳴(トランペット、フルートなど)、体鳴(木琴、ベルなど)、膜鳴(ドラムなど)、
弦鳴(ギター、ピアノなど)、機械(オルゴール、エレキなど)という
5つに分類できるらしいので、今後も
弦のザンキさんを始めベルやオルゴールで優雅に魔化魍を撃退する鬼など
様々なバリエーションが見られるかも知れぬ。


夜が明けて。
目を覚ました明日夢君、湖畔でナニカに急襲を受ける。
ズボンの中に入られ助けを求める明日夢君に
全く躊躇することなくズボン下に手を入れるあきら。
先週に続いて朝からエロエロな展開にお父さんもう大喜びである。
出してみれば何てことは無いディスクアニマル。あきらは冷たく一瞥する。
でもヘビ型にいきなり下半身まさぐられるとか明らかに怖いっての。


どうにか仲良くしようと話しかける明日夢君に

あ「今あなたがここにいること、私たちにとってちょっと迷惑なんです」
あ「鍛えてないあなたが、いちゃいけない場所ってことです」
あ「これ以上足引っ張らないでほしいんです」

とにべも無いあきらを、イブキさんはやんわりたしなめる。
真面目過ぎるぐらい真面目、ってのはこういうことか。
気を張るあまり必要以上にピリピリし、自分にも他人にも厳しいという
早熟な中高ぐらいの女の子だと結構いるタイプだ。
しょうもないおふざけを繰り返す僕みたいなのは徹底的に敵視された覚えが。懐かしや。
そこにヒビキさんも陣中見舞いに参上。
明日夢君に気付き「え~~~~~~~~~~!!」というリアクションがツボにはまる。

そして魔化魍おびき出し作戦開始。
水中からいぶりだすニビイロヘビに空中から包囲するアカネタカ。
そしてイブキさん2度目の変身。左目の色が違うという異形感がナイスである、
対空射撃を繰り出す怪童子が襲撃、あきらもDAで援護するも
童子の脚に縛り付けられピンチ。童子にも苦戦する点が響鬼との差か。


一方、
いつも通り申し訳なさそうな明日夢君に
ヒビキさんは猛士の仕事について説く。
その際虎柄の手帳から写真を引っ張り出すのだが
おばあちゃん、ヒビキさん、香須実さんと一緒に写る謎のカップル。
赤子を抱いているが伏線のひとつなのか。
ともあれ、
「少年は少年なりに、自分を信じて頑張っていればいいんだよ」というヒビキさんに
明日夢君はまた少しヒビキさんへの淡い想いを尊敬の念を強めつつ
ヒビキさん差し入れのきゅうりを頬張るのであった。夏野菜のはずのきゅうりを


対魔化魍戦は佳境に。
ニビイロヘビの援護によって童子を振り切った威吹鬼、
機銃掃射によって童子をそのまま粉砕。
そしてラッパのモード切替によってイッタンモメン方面へ
マグナム弾みたいなのを連射。何か発射音がやたら金属がかってて
当たるとマジにやばそうな感じを存分に醸しだしてくれている。

そして必殺のラッパ演奏。
どうやら当てた弾とラッパの音が共鳴し魔化魍を粉砕する仕様の様だが
劇中では威吹鬼に動きが無いのでイマイチ凄さが伝わらない。
しかしラッパ演奏自体は世界的奏者であるエリック・宮城氏によるものらしく、
2chでもブラス経験者など聴く人が聴くと「凄っ!」となる仕様だったらしい。
確かに息継ぎ無しで数十秒鳴ってたし実際凄い感じなのだろう。


そして、
戦闘の終わった二人にお茶を渡すヒビキさん&明日夢君。
あきらも少し表情を緩め、「ありがと。さっきは言い過ぎました、ごめんなさい」と
仲直りをする二人であった。
そうか、この「見終わった後の後味の良さ」が図抜けているのであるこの作品。
主要人物も出揃い、いよいよ物語は本番である。楽しみ。
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by tempari_blg | 2005-03-20 14:16 | ライダー


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